夫婦といえども元は他人で、育った環境や価値観も違います。そこで気になるのは金銭感覚でしょう。
夫婦で金銭感覚が違うと生活にも悪影響が出ますよね。夫のお金遣い方が荒いと、それが原因で離婚に繋がることもあり、実際にお金が原因で離婚する夫婦は多くいます。
お金のやりくりは夫婦2人で管理していく
夫婦になると2人で生活しなければならないということもあり、独身時代とはお金のやりくり事情は違ってきます。
今までは自分の稼ぎは自分で使うという感覚でしたが、共に暮らすパートナーができると相手のことも考えなければいけませんよね。
したがって、結婚してからも「自分の分は自分でお金の支払いを」としておくのは危険です。そうなると夫は独身時代と同じような感覚でお金を使えるので、自由に使えると勘違いしています。
自身の収入と夫の収入を1つに合わせ、お金の管理は夫婦2人できっちりと行っていきましょう。
夫の管理に不安がある場合は思い切ってあなたがお金の管理をしてもいいと思います。奥さんが一家の財布を管理しているというのはよく聞く話です。
決められたお小遣い以外与えない
お金の遣い方が荒い夫はお金を使うだけ使って、無くなるとすぐに「あと○円でいいから今月ちょうだい」「来月は控えるから今月だけなんとか」と頼んできます。
これではせっかく自分がお金の管理をしていたり、お小遣い制にしても意味がありません。
頼めばもらえると味を占めて夫はそれを繰り返すだけです。夫を甘やかすことなく、1ヶ月間決められたお金以外は与えないようにしましょう。そうすれば夫もそのお金でやりくりをしていくしかありません。
仮にお金を使い切って頼んだとしても同情せず、絶対にあげないことです。
使っている金額を紙に書いて実感させる
知らず知らずのうちにこんなにお金を使っていたと思うことはありませんか?たとえ、100円といえども塵も積もれば山となる。
無駄遣いが何万円、数十万円となっていることもあります。お金をどれだけ使っているかを実感するには紙に書き出すことです。そうすることで具体的な数字をしることができるため、いくらくらいお金を使っているのか実感することができます。
家計の見直しもできますし、ぜひ夫婦で実践してみましょう。現在は家計簿をつけられるスマートフォンのアプリもあります。紙に書くのは面倒だと感じる場合にはアプリを使うのもありです。
貯金の習慣化をつけさせる
金遣いが荒い人は持っているお金をあるだけ使ってしまいます。お金を貯めるという習慣がないのです。そのため、まずは貯金の習慣をつけさせましょう。
夫だけにやらせると「なんで俺だけ」と不満に感じることがあるので、夫婦それぞれ貯金するのがベストです。
どっちが先に○○万円まで貯まるかと競争してみるのも遊び心があっておもしろいですよ。貯金に関しては給料から天引きされて貯蓄に回してくれる「勤労者財産形成促進法」を利用するのも1つの方法です。
将来の夢を語りいくら必要か認識させる
貯金の習慣化をつけるのに有効なのが、目標を持って貯金をすることです。目標があるのとないとでは貯金への意欲も違ってきます。
個人の目標よりも、「子どもの将来のために貯金しよう」「家族で海外旅行に行きたいから○○万円まで貯めよう」「マイホームが欲しいからお金を貯めたい」といったように、夫婦や家族にとっての目標を持つことで貯金がよりしやすくなります。
クレジットカードを持たせない
クレジットカードの恐ろしいところはその場で現金を払うわけではないので、お金を払った感覚がないということでしょう。気づけばとんでもない支払い額になっていたなんて話もよく聞きます。
お金の遣い方が荒い人は自分がいくら使ったかという感覚がないため、クレジットカードを持たせると危険です。
特にネットショッピングはクレジットカード決済ができるところも多く、レシートがその場で発行されるわけではないので、街中で買い物をするより金銭感覚が鈍りやすくなります。
クレジットカードをどうしても持たせる場合は、カード自体に1ヶ月の上限金額を設定したり、枚数を少なめにしてください。
おわりに
お金関係はシビアな問題であるため、夫婦といえども話しづらいと感じるかもしれません。「険悪な雰囲気になったりしないかな」「話をそらされたりしないかな」と思うかもしれませんが、夫の金銭感覚を改善させたい場合はきちんと夫婦で話し合いましょう。
今までの習慣や価値観は口でいってもすぐによくなるものではありません。夫婦間の問題と考えて、共に乗り越えていくことで夫婦としての絆も深まりますよ。