もしかして詐欺かも…?電話占い詐欺に遭わないための注意点
「電話占い」もすっかり一般的に知られるようになり、電話占いサイトも電話占いの利用者も、今ではかなりの数に達しています。しかし、利用者が増えれば増えるほど、「トラブル」も同じように増加してしまうのが世の常というもの。とくに占い業界のトラブルのうち、もっとも深刻なものが「詐欺」です。
もともと占いは精神的に弱っていたり、ワラにもすがるほどに困窮した人が頼ることも多く、そのような利用者の精神状態につけ込み、詐欺を働く悪徳業者がはびこりやすい業界でもあります。
占い師に騙されて高い祈祷料を支払わされたり、洗脳されて怪しい占いグッズを購入させられた・・・といった話も聞いたことがあるでしょう。しかしこれだけ占い詐欺が知れ渡っているにもかかわらず、いまだに詐欺を働く悪徳業者も、そして悪徳業者に騙される被害者も後を絶ちません。
そこでこちらの記事では、電話占い詐欺がどのようなもので、詐欺を働く悪徳業者にはどのような特徴があるのか、詳しく見ていきたいと思います。
電話占い詐欺とは?
電話占い詐欺とはいったいどのようなものなのでしょうか?電話占い詐欺は、文字通り、電話占いという立場を利用して詐欺を働くことです。ここで注意したいのは、あくまで電話占いを利用して詐欺を働くことであり、占いの当たる・当たらない、または料金の高い・安いは関係ありません(これについては後述しますね!)。
詐欺の代表例として、次のようなものが挙げられます。
1. 占いで相談者を脅し、祈祷料の支払いや占いグッズの購入を強要する
占い詐欺の典型的なパターンがこれに当たりますよね。占いをするのは自称占い師で、あなたは祟られている・・・3日以内に祈祷をしなければ死んでしまう・・・といって無理やり祈祷をさせたり、言葉巧みに相手を洗脳し、根拠のない占いグッズを購入させたりする手法です。いまどきこんな手に騙される人がいるのか・・・と思うかもしれませんが、占いを頼る人の中にはすでに精神的に、または経済的に追い詰められている人も多く、冷静な判断ができずに、赤子の手をひねるように騙されてしまうことも決して珍しくありません。そもそもそういった精神状態の人が多いからこそ、詐欺師に注目されてしまう訳ですね。
ちなみに電話占いは、電話を通じて鑑定をするサービスであり、電話以外で祈祷をしたり、商品を販売したりする行為は禁止されています。何かを購入させられそうになったら、その時点で詐欺と信じて間違いはありません。
2. 事前に知らされている料金以外のお金を請求された
電話占いのトラブルでもっとも多いのが料金をめぐるものですが、事前に通知されていた料金以上のお金を請求されたり、そもそも通知されていない料金を請求される場合は、詐欺に当たります。
たとえば事前に毎分300円の支払いが発生するといわれていたが、実際には3倍以上の金額を請求された。文句をいうと、「○○先生は特別料金だから」と説明された。
または、初回登録料として10万円発生する、占いの内容が高度なものだったので追加料金を請求したい、初回は特別料金だったけれど2回目以降は通常料金なので高くなる・・・など、とにかくあらゆる名目で請求をしてくる可能性があります。
また、場合によってはそもそも利用していないにもかかわらず、利用料金を請求された、1週間以内に支払いのない場合は法的措置を取らせてもらう、などと脅されるケースもあるようです。
当然ながら、事前に通知されていない料金を請求することは詐欺に該当します。当然支払う必要はないのですが、「法的措置」という言葉に驚いてしまったり、また占いを利用したという負い目から、ついつい言葉通りに支払ってしまう人が後を絶えないようです。
3. 個人情報を漏洩されてしまった
電話占いサイトに直接詐欺行為をされなくても、個人情報をバラまかれてしまう可能性もあります。電話占いサイトという建前を持ちながら、実際には利用者の住所、電話番号、メールアドレスなどを集めることが目的で、それらの情報を他社に販売するタイプの悪徳業者もあるようです。
誤解に注意!詐欺ではないケース!
電話占い詐欺の事例を紹介しましたが、明らかに怪しい、うさんくさいと思っても、詐欺に該当しない場合もあります。次のような場合は、たとえ高額請求をされても詐欺に該当しないため、十分に注意するようにしましょう。
1. そもそも占いが当たらない
「電話占いを利用したけれど、占い師の鑑定がぜんぜん当たらなかった!こんなのは詐欺だ!お金を返してほしい!」
占いでお金を払ったのに少しも当たらなかったら、きっと誰もがこんな風に感じますよね。でも、占い師が意図的に騙していたり、100%当たるなどの誇大広告があった場合を除き、残念ながら占いが当たらないだけでは詐欺に該当しません。
そもそも100%当たる占いなんて存在しないことは誰もが承知ですし、電話占いサイトにもそのような注意書きがあるはずです。当たるかどうか分からないけれど相談する、というのが、本来の占いの形ですよね。
これはある意味で宝くじと同じかもしれません。宝くじが当たらなくても、誰もそれが「詐欺」だとは思いませんよね。占いをした結果、当たる人もいれば当たらない人もいます。占い師側に騙す意図がない以上、たとえ当たらないとしても、詐欺師として訴えることはできないので注意しましょう。
2. 不安をあおるようなことを言われた
詐欺の例で似たような事例が出ましたが、単に不安になるようなことを言われただけでは、もちろんこれも詐欺には該当しません。詐欺になるのは、占いを利用して何かを購入させたり、支払をさせるような場合です。単に、「もうすぐあなたに不幸があるかもしれない・・・」といわれただけでは、それはあくまで鑑定の結果なので、もちろん詐欺にはなりません。
3. 長時間電話をした結果、高額請求になってしまった
電話占いを利用して、ついつい長話をしたら、とんでもない金額を請求されてしまった!というケースもありますが、金額が高いだけでは詐欺に該当しません。詐欺に該当するのは、事前に通知されていないお金を請求された場合です。たとえ請求額が10万円になったとしても、それが事前に知らされていた料金と合致しているのであれば、支払いを拒否することはできません。
4. 事前にあり得ないほど高い金額を提示された
極端な例ですが、ある電話占いサイトの料金が1分間2000円だったとしましょう。一般的な電話占いの相場が1分100~500円程度ですから、どう考えても高すぎることには違いありません。でも、それが事前に通知されていたのであれば、詐欺には該当しません。詐欺とは「騙す」ことが前提であり、先に金額を伝え、それに納得して利用している以上、後から「やっぱり高いから払いたくない」とは主張できません。
詐欺に該当するものとそうでないものの違いは分かりましたか?
それにしても、悪徳業者も本気で利用者をダマそうとしている以上、わざわざ怪しさを振りまくようなことはしません。良質なサイトに紛れ込むよう、いろいろとカモフラージュをしています。そうなると、良質なサイトと悪徳業者を見分けるのは容易ではありませんよね。
そこで、悪徳業者を見分けるポイントをまとめてみました。
1. 口コミが少ないサイトは避ける
近年は口コミやレビューサイトがたくさんあり、電話占いサイトの口コミもネット上にあふれかえっています。そのような中で、極端に口コミの少ないサイトは危険視したほうがいいでしょう。もちろん良質なサイトで、まだできたばかりだから・・・という可能性もありますが、そうでない可能性もあります。というのも、悪徳業者は短期間に名前を変えてどんどん新しいサイトを作り続けるため、1つのサイトの口コミが少なくなる傾向があります。そのため、口コミの内容はもちろん、口コミの数にも注意を配った方がいいかもしれません。
2. 運営者情報をチェックしてみる
金銭の支払いの生じるWEBサイトでは、特定商取引法に関する表記として、運営者情報を掲載する義務があります。そのため、運営者情報をチェックし、運営企業がどのような会社か確認するようにしましょう。悪徳業者の場合は、運営企業を検索してもネットに引っかからなかったり、架空の住所が使われている可能性もあります。
3. 料金が不透明なサイトは利用しない
まともな電話占いサイトであれば、各占い師ごとに1分間にいくらの支払いが発生するのか、WEBサイト上に明記されています。もし料金が明記されていなかったり、「300円~」のような不明瞭な記載がされている場合には、詐欺を疑った方がいいかもしれません。
4. 支払い方法が先払いのみ
電話占いサイトの多くは「先払い(プリペイド方式)」を採用していますが、「先払いのみ」という場合には注意が必要です。悪徳業者の中には、先払いをして電話をかけたら、そもそも使用されていない電話番号だった・・・なんて事例もあったようです。
5. 占い師の数が少なすぎる、または不明
良質な電話占いサイトではもちろん占い師のプロフィールを掲載していますが、極端に占い師の数が少なかったり、そもそもプロフィールが掲載されていないサイトは、利用を控えたほうがいいでしょう。もちろん大手の電話占い会社ばかりでないので、占い師が少なくても優良なサイトはありますが、最低でも20名以上、できれば30名以上の占い師が在籍しているサイトを選ぶようにしましょう。
電話占い詐欺に遭いやすい人とは?
詐欺というのは、無関係の人からすると「なんで引っかかるの・・・?」と思いがちですが、実は詐欺に引っかかりやすい人というのもいます。電話占い詐欺の場合は、次のような人が詐欺に遭いやすいといえるかもしれません。
1. 電話占いを始めて利用する人
そもそも電話占いを利用したことのない人は、「電話占いはこういうもの」という事前知識がありません。とくにあれこれ調べたり、注意書きを読む前に行動してしまうような人は、注意をしたほうがいいかもしれません。
2. 精神的に追い詰められている人
電話占いに限らず、詐欺にあう典型的なパターンですね。そもそも占いは精神的に追い詰められている人が利用することも多く、それゆえに冷静な判断のできないことが多々あります。本来であれば騙されるのが不自然なくらい怪しい内容であっても、逃げ場のない状況では、ついつい相手の口車に乗せられてしまうこともあります。
またボロボロの心につけこまれ、優しい言葉を掛けられるうちに、すっかり洗脳されてしまうこともあります。
心が弱っている状態では難しいかもしれませんが、電話をする前に、「甘い言葉には騙されない」という意識だけは持つようにしましょう。
3. おしゃべり好き
これは必ずしも詐欺に限ったことではありませんが、おしゃべり好きな人は高額請求に注意する必要があります。話すことが好きな人にとって、じっくりと耳を傾けてくれる占い師は、ある意味で最高の聞き役になってくれます。たとえ相手が詐欺師でなくても、ついつい長話をしてしまい、気づけば1時間経っていた・・・なんてこともありえます。
電話占いでは、電話をする前に話す内容をまとめておくことが大切です。たとえ精神的に参っている状態であっても、要点をメモ書きしておき、不安な場合は話すイメージトレーニングをしてから電話をするようにしましょう。
4. 自分の意見を言えない人
自分の意見をなかなか口にできない人、周りのペースに合わせ過ぎてしまう人は、注意が必要です。悪徳占い師に強気に迫られ、ついつい首を縦に振ってしまう可能性もありますし、たとえ相手が詐欺師でなくても、自ら電話を切ることができず、ムダに長話をしてしまうこともあり得ます。電話占いはあくまでこちらが利用者なので、自分のペースを守るようにしましょう。
まとめ
電話占い詐欺の実態や詐欺に遭いやすい人の特徴、詐欺に遭わないための注意点は分かりましたか?
電話占いに限ったことではありませんが、詐欺に遭わないためには事前に知識を身につけておくことが大切です。悪徳業者に共通するポイントをしっかりと把握し、怪しいと思ったら利用を避けるようにしましょう。
とくに初めて電話占いを利用する場合には、誰も知らないようなマイナーなサイトは避け、大手電話占いサイトを利用することをおすすめします。