一般的に、「男性はうまく立てたほうがいい関係を築ける」といわれます。なぜなら、男性には女性よりも優位に立っていたいという心理が働いていることが多いからです。
では、具体的にどうすれば、「男性を立てる」ことになるのでしょうか。
男性は尊重されたい
昔は「女性は男性より3歩下がって歩くのが望ましい」とされてきましたが、いまは男女平等が叫ばれ、女性の社会進出も進んでいます。それでも、多くの男性の場合、女性に対するプライドは高く、これを無視することは得策ではありません。
そのプライドを刺激する顕著な例として、「自分より収入の多い奥さんに対して引け目を感じる男性」というものが挙げられます。とくに結婚を考えている相手がいる男性は、社会的にも能力的にも彼女よりすぐれた存在でありたいと思っていることが多いものなのです。
そのプライドを尊重して接する姿勢が「男性を立てる」ということになります。無理して男性を持ち上げたり、必要以上にへりくだる必要はまったくありませんが、言動や立ち居振る舞いをちょっと気をつけるだけで男性の気持ちをアゲることができます。その結果、自分も気持ちよく過ごすことができるのですから、やって損はありません。
男性を立てる5つのコツ
ここからは、男性を立てることができる代表的なコツを5つご紹介します。
ほめる
性別や年齢にかかわらず、男性はほめてもらえることに喜びを感じます。それによって、仕事などへのモチベーションがぐんぐんと高まることでしょう。
男性のおしゃれや話の内容、デートが楽しかったことなど、いいと思ったことはストレートに評価が高いことを伝えるのも効果的です。自慢話も度を越していなければきちんと聞いて、ほめて返しましょう。
ほめる際には、わざとらしくならないように注意してください。また、彼の友達や両親、会社の人など他の人がいる場面では、状況に応じて「彼をとりまくその人たち」も含めてほめることで、結果的に彼を立てることにつなげるという方法もあります。
食事をごちそうになる
社会人であれば、一緒に食事したら自分も財布を出して払う姿勢をとるのは当たり前のことです。そこで「今日は僕が出すよ」といわれたら、一度確認しつつも、基本的には素直にごちそうしてもらったほうがいいでしょう。
「悪いから割り勘がいい」と思ったとしても、それこそ男性のプライドを傷つけてしまう場合がありますし、人前でしつこく金銭的なやりとりをするのは恥をかかせることになってしまいます。もし割り勘にするとしても自分の分は会計の前後でそっと男性に渡すなどして、お店での会計はあくまでも男性におまかせするのがスマートです。
してもらったことにはお礼をいう
前項でごちそうになったら、必ずお礼を伝えてください。そのほかにプレゼントをもらったり何かしてもらったら、きちんとお礼をいいましょう。どのぐらいうれしかったかも伝えておくと、ほめることにもつながり、引き立て効果が増します。
人前で否定や注意をしない
男性の言動を否定するような発言は、男性のプライドを傷つける行為にほかならず、とくに人前では避けなければなりません。もしも男性に気をつけるべき点があったとしても、2人だけの場で伝えるようにしてください。
その際も、頭ごなしに否定から入ると聞く耳をもってもらえないかもしれません。肯定から入ったり提案という形をとるなど、男性のプライドを傷つけないような言い方を心がけましょう。
収入やポジションの話をしない
会社でのポジションや収入は、男性のプライドに直結する、敏感になりがちなところです。結婚をする場合などは必要なときがありますが、基本的にはこのテーマの話自体しないほうが安全といえます。
おわりに
もちろん女性にもプライドや承認欲求はありますから、自分がすぐれていると思うところはアピールしたいと思うでしょう。しかし、お付き合いや結婚を考える相手に対しては、そのアピールは必ずしも効果的には働きません。
多くの男性にとって、完璧な能力をもつ女性よりも「この女性は自分がいないとだめだな」「自分が守ってあげなければ」と思えるような女性のほうが安心できる存在であると感じる傾向にあります。
人に見えないところで男性のプライドを尊重して“あげる”ことは、確実に幸せへと近づくことにつながるのです。